あなたは普段どのような呼吸をしていますか?
呼吸は、普段の息を吸ったり、
吐いたりすること。
生きていく上で欠かせない呼吸。
現代社会では、
その呼吸が多い人(呼吸過多)が増えているらしい。
その原因として、
ストレスがあげられる。
私たちはどのような呼吸をしていけばいいのか?
いい呼吸とは、どのような呼吸なのか?
その答えが書いてあるのが、
「トップアスリートが実践 人生が変わる最高の呼吸法」だ。
パトリック・マキューン /著 桜田直美 /訳
出版社: かんき出版
発売日:2017年10月18日
トップアスリートが実践 人生が変わる最高の呼吸法
高地で暮らす人の方が、
長生きであることを知っていますか?
高地で暮らす人の方が、
長生きする事実があります。
どうやら、それには酸素が関係し、
私達が毎日行なう呼吸にもかかわっている。
毎日、無意識で行なっている呼吸は、
生きていく中で、とても重要なもの。
普段、意識しなければ、
呼吸を気にすることはないかもしれないけれど、
呼吸はとても大事。
先日、「マインドフルネス瞑想」に参加し、
自分の呼吸を見つめる機会があった。
「自分の呼吸を観察する。」
呼吸を観察していくと、
普段、どんな呼吸をしていたんだろう?
鼻から空気を吸っていたのか?
口から吸っていたのか?
呼吸を意識しだしたら、
頭は、混乱していった。
自分の呼吸をじっくり観察する機会がないから、
どれが自分の呼吸のやり方で、リズムなのか分からない。
今まで、
まったく呼吸を意識していなかったことに気づき、
それと同時に呼吸について考えることになった。
瞑想やヨガでも、呼吸が大事になり、
これは、健康とも大きく関わる部分。
よりよい呼吸をするにはどうすればいいのか?
そんなことを思いこの本を手に取った。
トップアスリートが実践 人生が変わる最高の呼吸法の内容
本書には、
呼吸の仕方が「健康」か「不健康」かに関わると書かれていた。
呼吸の仕方は重要で、
まず自分の呼吸を知らなければいけない。
鼻から吸って、口から吐くのか?
鼻から吸って、鼻から吐くのか?
安静時の呼吸はどうなのか?
運動時の呼吸はどうなのか?
安静時の呼吸が、
運動時の呼吸も決めているため、
「安静時の呼吸」が大切になる。
呼吸があらいときにコントロールするのではなく、
普段の呼吸をコントロールすることから始まる。
日常の呼吸が大事ということだ。
まずは、
正しい呼吸法を行なうことが重要になってくる。
ただ、呼吸法といっても、
この本に書かれているのは、
深呼吸をすればいいという話ではない。
深呼吸でリラックス効果はあるが、
深呼吸をしても血中の酸素濃度は増えない。
この勘違いが蔓延しているそうだ。
「深呼吸をしても血中の酸素濃度は増えない。」
これには、衝撃を受けた!
深呼吸でたくさん空気を吸ったら、
血液中の酸素も増えると思っていたが、
そうではなかった。
特に、本書で伝えていることは、
「酸素ではなく二酸化炭素」が重要という考え方。
本文では、科学的に解説している部分も多い。
血中の二酸化炭素がある一定の値を超えると、
脳の受容体はそれを感知して、呼吸をして余分な二酸化炭素を排出しなさいという命令を出す。トップアスリートが実践 人生が変わる最高の呼吸法 パトリック・マキューン P48
脳が呼吸を調節しているということ。
血液中にある酸素と二酸化炭素の量と血液の酸性度を、
脳が監視してコントロールしている。
また、
ヘモグロビンが体内に酸素を放出するのは、
血中に二酸化炭素がある時。
正しく呼吸するには、
「二酸化炭素が大きく影響する」ということ。
本書では、
「呼吸の一番の目的は、体内にある二酸化炭素を排出すること。」
と書かれている
科学的な内容も多く書かれていて、
しっかり理解するには時間がかかるかもしれない。
科学的な部分はさておき、
では、「どのような呼吸をすればいいのだろうか?」
その答えは、
「鼻呼吸」だ。
色々な所で、
鼻呼吸がいいというのは聞いたことがあるかもしれない。
鼻呼吸には、
心拍数を下げたり酸素が全身に効率的にいきわたる。
気道がきれいになるというメリットがある。
まずは、
鼻呼吸を考えるのがいい。
本書には、いくつかのエクササイズがあり、
そのエクササイズでは、口を閉じて鼻だけで呼吸すれば、
高地と同じ酸素の少ない状態を再現できるという。
アスリートが酸素が薄い高地で、
持久力を鍛えるために行なう高地トレーニング。
高地トレーニングを、
高地にいかなくても、日常で行なえる方法が書かれている。
そのエクササイズは、
息を止めたりするやり方で、様々なケースごとに書かれているので、
状況にあわせて本書を参考にするといいと思う。
鼻呼吸は、
日々の生活に取り入れていくことで、
多くのメリットがあるのではないだろうか。
そして、
呼吸にはお金がかからない。
腹式呼吸は、横隔膜が動くことで、
老廃物の排出や解毒作用も促進するそうだ。
呼吸法を変えるとダイエットにつながったり
呼吸のやり方により、疲れにくくなったり、
体の変化が現れるかもしれない。
本書を読んでまずは呼吸を意識して、
鼻呼吸のトレーニングを行ってみてはいかがでしょうか?
人生が変わる最高の呼吸法には、
鼻づまりを直すエクササイズや、
集中力向上の呼吸回復エクササイズも書かれていた。
また、最後に実践編としてプログラムがあるので、
本格的に行いたい方は、実践編を参考にするといいと思う。