脳を休める技術の内容&レビュー!もの忘れ外来 奥村歩さんの本

あなたの脳は疲れていませんか?

「モノや人の名前が出てこない」
「ちゃんと鍵かけたっけ?」
「ホテルの部屋番号が思い出せない」

そんな方は、
脳の疲れを疑った方がいいかも知れません。

100万人の脳を診断してきた脳医学の先生が、
疲れた脳を休めるコツを本にまとめています。

<脳を休める技術>


著者:奥村歩
出版社:カンゼン
発売日:2018年2月19日
ページ数:192p

著者は、脳神経外科医で、
岐阜でもの忘れ外来を開いている方。

全国からの患者さん 毎日150名以上の方を診ているお医者さん。
今までに100万人の脳を診ているそうだ。

おくむらメモリークリニックは、
認知症・脳卒中・うつ病の専門クリニック。

最新のMRI(磁気共鳴装置)を装備し、
「物忘れ」 「頭痛」 「めまい」 「不眠」を診察している。

今までにたくさんの本も書いており、20冊以上の著書があります。

今回は、最新の本、
「脳を休める技術」を読んでみた。
 

脳を休める技術

「脳を休める技術」は、
脳の疲労度診断のチェック項目から始まる。

・会社の同僚などよく知っている人の名前がすぐ出てこない
・仕事と仕事の間に、ボーッとしてしまう
・書類を持って歩いているうちに、どこに置いたかわからなくなる
・昼食後は眠くなるので、つい居眠りをしてしまう
・予定していたカイギなどのスケジュールを忘れることが増えた
・同時に2つのことができず、ひとつひとつ片付けている
・誰かがお茶をこぼしたときなど、とっさの行動が取れない
・社用車にカーナビがついていないので、よく迷子になる

脳を休める技術 奥村歩 P12

ここに記載したのは一部だが、
このようなチェック項目があり、脳の過労状態の判断になる。

まずは、
自分の脳の過労度を知ることが大事。

現代では、
脳を酷使することによって引き起こされる脳過労が増えている。

スマホ、PCの使用で、いつでも手軽に情報を入手できる時代。
その分、脳も日々フル回転している。

脳が休まる時間も少なく、脳にも疲労が蓄積しやすい。

こんな時代だからこそ、
脳を休ませていくことが必要になってくる。

 
しかし、
脳を休ませなければいけない人が、
逆に、脳を働かせて疲れさせてしまっていることもある。

脳が衰えてきたと感じて、
脳をトレーニングしなければいけない!
そう思ってやりがちなのが、「脳トレ」

最近では、スマホのアプリやゲームなどでも、
脳トレに関するものは多い。

また、
そのような本もとても多いので、脳トレを始める方も増えている。

著者は、「脳トレ」に注意が必要といっている。

一時期、巷では”脳トレ”なる言葉が流行り、
今でも脳は鍛えなければならないと考えている人が多いかもしれません。

しかしそれは実は、危険なものの見方。

30代から50代にかけての忙しいビジネスパーソンにとっては、
脳をうまく休ませることが大切なのです。

脳を休める技術 奥村歩 P4

脳は鍛えるのではなく、休めてください。

このように上手に休めて、脳を機能させることで、
仕事や人生のパフォーマンスアップをさせることを考えるのも大事なこと。

つい、鍛えよう、鍛えようとしてしまうが、
まずは休ませることを考えた方が、結果的にもいいのかもしれない?

 

SNSうつについて

「脳を休める技術」では、脳の疲れに関して、
スマホ・ネットの使用によるものがあると書かれています。

なかでも、ダメージが大きいのは、
SNSの利用増加による「SNSうつ」

近年ツイッター、フェイスブック、インスタグラムなどのSNSを利用する人が増えている。
他人の言動や言葉に敏感になり、SNSうつになる人も多いそうだ。

自分が他人にどう受け止められているのかの評判や評価をうかがい、
脳を疲弊させてしまう。

SNSうつに関しては、
プロ野球選手の松井選手の話を使用して、
対策を書かれています。

読売ジャイアンツからニューヨーク・ヤンキースに移籍したばかりの頃、
松井選手は極度のスランプに陥ってました。

ホームランを期待されて入団したのに、試合ではいつもボテボテのゴロばかり。
手厳しいことで知られるニューヨークのマスメディアは、そんな松井選手を「ゴロキング」と呼んで連日酷評しました。

しかし、ある記者から「ゴロキングなどと呼ばれて気にならないか?」と聞かれたとき、松井選手は平然と次のように答えたのです。

「まったく気になりません。記者の皆さんが書くことは、僕にはコントロールできません。僕は自分でコントロールできないことは興味を持たないようにしているんです」

松井選手は自分にコントロールできないことを気にしても、パフォーマンスを落とすだけだと知っていたのでしょう。だから、練習で技術を磨いたり、体を鍛えたいといった自分でコントロールできることだけを追求して、結果を出そうとしていたのではないでしょうか。

脳を休める技術 奥村歩 P101

しょせん他人の言動は自分ではコントロール出来ないもの。

この部分をしっかり理解することで、
今までよりは振り回されなくなるかもしれません。

このように、
自分でコントロールできないことで悩まないことも脳にとって大事なこと。

 

<まとめ>

現代社会では、脳の仕事は増えていて、
脳の回路は休むまもなく、どんどん疲労してく。

その疲労が積み重なると、うつ病になる危険も増します。

そうならないためにもに、
「脳を休める技術」が必要

デキる人は脳を鍛えずゆるめている

「いかに効率よく脳を休ませられるか?」
という部分が考えて。行動していく方がいい。

この本では、脳を休める実践法として、
職場編・家庭編・休日編・ネット・スマホ編と分けて実践方法が書かれています。

この本で脳を休める技術を学んでみてはいかがでしょうか?

⇒ 脳を休める技術