動画2.0ビジュアルストーリーテリング 明石ガクトの本の内容&レビュー

「映像」と「動画」の違いを知ってますか?

スマートフォンの普及、
通信環境の発達により、「動画の時代」と言われている。

動画の時代といわれるが、
「動画」ってなんなのだろう?

「どんな動画を作ればいいのだろう?」

その答えが書いてある本が、
「動画2.0 VISUAL STORYTELLING」


著者:明石 ガクト
出版社: 幻冬舎
発売日:2018年11月5日

動画2.0 VISUAL STORYTELLING

動画2.0 VISUAL STORYTELLINGは、
タイトルにあるように、動画のストーリーテリングについて書かれている本。

動画作成時の細かい編集テクニックや、
技術系のことが書いてあるわけではなく、もっと本質的なことや、
動画の今までの歴史などを中心に今後どうなるのかが書かれている。

(一部、料理動画の作り方について解説している。)

こういうカットを入れる、このような撮影テクニックを使うというのではなく、
ワンメディアの動画のストーリの流れの解説をしているので、動画を作る際のストーリーを考えるヒントになる。

動画2.0 は、
これから動画を撮っていきたい方にオススメの1冊になり、
動画作りの考え方のベースになる本。
 

動画2.0の内容を大きく3つに分けてみた。

  • ワンメディアとはどのようなことをやってるのか?
  • 映像と動画の違いとは何なんだろう?
  • これからの動画はどうなっていくのか?

このような3つの内容を見ていこうと思う。

 

<ワンメディアとはどのようなことをやってるのか>

ONE MEDIA:ワンメディア

代表取締役:明石ガクト

ワンメディアは、コンテンツを製作・配信する動画メディアの会社。

カルチャーやニュース、
エンターテインメントなど様々なジャンルのコンテンツを制作・配信している。

ユーチューブなどにもアップしているが、
特徴は、動画使用したストーリーテリング。

体験談やエピソードなどの物語を動画にして、
思いやコンセプトを表現している。

そして、
独自のビジュアルストーリーテリングが、
分かりやすくメッセージを伝えている。

本書の中で、
ワンメディアは、
「誰かの世界観を変えるような動画をやりたい。」と言っていた。

人の感情を揺さぶることで、
自分の生き方や考え方も変わる。

本を読んでも、
感情が揺さぶられる感覚を得ることはあるが、
今後は、動画で体験する機会が増えてくるかもしれない。

動画2.0を読んで、
誰かの世界感を変えれる動画を作ってみたいと思えた。


 

<映像と動画の違いとは何なんだろう>

映像と動画は違うのだろうか?

もし、「映像」と「動画」が違うとしたら、その基準はなんなのか?

正直、
「映像」と「動画」の違いといわれても、
ピンと来なかった。

どっちも同じ映像だと思っていたし、
映像と動画に明確な線引きはなかった。
 

著者は、「iPhone アイフォーン」の誕生により、
動画が誕生したという。

しかし、
iPhoneなどのスマホで見るから動画というわけではない。

画面が小さくなったことで、
すきま時間で見れるのが動画。

すきま時間で見れることが動画のポイントになる。

 
大きい画面で時間をかけて観ることが前提ものが「映像」

映像と動画の違いの基準は、
「時間軸」にある。

時間軸だけでなく、
動画は、「時間軸に対する圧倒的な情報の凝縮」がある。

ここが映像と動画の大きな違いになる。

今の時代は、スマホとWi-FIがあれば、
手軽に動画を見れてしまう。

動画は、スマホとネット環境があれば、
文字を読むより、手軽に楽しむことができてしまう。

そして、これからさらにネット回線が高速化して、
さらに進化するため、動画はより身近なものになると思う。

身近な時間の中で、
どれだけの情報を凝縮できるかを考えていかなければいけないと思う。

 

<これからの動画はどうなっていくのか>

海外ではとっくに動画産業の革命がおきている。

アメリカでは、動画は成熟していて、
日本はまだ遅れている。

本書には、
海外で話題の動画なども紹介されている。

 
ただ、クオリティの高い動画を作っても、
そもそも見られなければなんの意味もない。

見てもらうには、
動画に情報の凝縮が必要になる。

なぜなら、
人は動画をすきま時間で見ることが多いから。

映画などの映像は、
決まった時間で見ようと思ってみるが、
動画はそうではないことがほとんど。

動画はすきま時間に、
何気なく出会うことが多い。

すきま時間で見てもらうには、
すきま時間で行なうことすべてがライバルになる。

そのため、ライバルも強力だ。

最近では、人がスマホを使用している時間が、
テレビを見ている時間と変わらなくなっている。

メディアとの接触時間内に、
いかに情報を凝縮して、見る人を引き込めるのか?

この部分は大切になると思う。

 
テキストからヴィジュアルになり、
ヴィジュアルストーリーテリングの時代。

動画のパワーは絶大!

大事なのは、
動画を使って「何を伝えるか」だ。

写真や動画など視覚的な媒体を使って、
どんなストーリーを伝えるのか?
この部分が非常に大事になってくると感じた。

動画2.0には、
ワンメディア完全動画マニュアルも付属している。

ワンメディアが、
どのような考えで動画を作っているのかが分かり、
動画を作る際に役に立つと思う。

⇒ 動画2.0 VISUAL STORYTELLING