加藤一二三「負けて強くなる」からの学び。直感精読とは?

負けて強くなる
~通算1100敗から学んだ直感精読の心得~


著者:加藤 一二三
出版社: 宝島社
発行日:2014/4/10

負けて強くなる

「負けて強くなる」は、
棋士 加藤一二三(かとう ひふみ)さんの本

本書に、加藤さんはこう書いている。

「不思議なことに、
将棋で勝った直後に自信が生まれた経験はない。」

本のタイトルにもある、
「負けて強くなる」
~通算1100敗から学んだ直感精読の心得~

通算1100敗超は、
歴代で最も多くの敗戦を記録した棋士。

 

たくさん負けたが
「将棋の負けに無駄な負けはひとつとしてない」
というのが持論。

この本では、
自身の敗戦を振り返り、
棋士人生における負け将棋ベスト5を紹介している。

加藤さんの好きな4文字熟語は、
「直感精読」

直感は90%ほどの確率で好手です。
敗戦の大多数は直感で浮かんだ手を指さなかった場合がほとんどですね。

これには同感。

「終わったあとになぜやらなかったのか?」

そう思うことは、
人生、日常でもたくさんある。

・リスクを考えたら行動できなかった。
・迷っているあいだに決断できなかった。

いろいろな理由がある。

直感を信じることは、非常に大事。

しかし、
加藤さんは、ただ直感を信じるだけではなく、
そこに精読をプラスしている。

「直感精読」

直感の手をじっくり熟考して、
好手だと証明してから指す。

このように迷いなく、直感に従うことで、
その直感は、よりいいものになると感じた。

そのためにも、
体調・コンディション・精神状態など
結局、日々の積み重ねが重要になる。

そして、
そこから生まれる、
迷いのない直感

「直感精読」なら、敗れても、
きっとプラスになる負けになるだろう。

多くの学びや気づきも得られる。

 
「負けて強くなる」
というのは、このようなことなのかもしれない。

⇒ 負けて強くなる