センスは知識からはじまる。センスなんてくそくらえ!読書レビューと本の感想

「自分ってセンスないな。」

「どうやってセンスって身に付けれるんだろう?」

そんなことを考える方におすすめの本です 。


著者:水野 学
出版社:朝日新聞出版
発行日:2014年4月18日

『センスは知識からはじまる』がおすすめの理由は、
「センスって何なのか?」「どうしたらセンスが身に付けられるのか」が書いてある本だからです。

センスは知識からはじまるの内容

ただ、残念なことに、センスってこれをこうやってこうすれば身につくというものではないんです。

そもそもセンスというのは微妙な感覚、感じなのでとても難しい部分。

「センスは知識からはじまる」では、センスについてこのように書かれています。

センスとは、 数値化できない事象を最適化することである。

センスの良さとは、数値化できない事象の良し悪しを判断し、最適化する能力である

センスは知識からはじまる 水野 学 朝日新聞出版 P18

これが『センスは知識からはじまる』のセンスの定義になっています。

そして、これから先の時代は、センスの良し悪しが個人と企業の存続に関わり、時代はセンスの良さがスキルとして求められる時代だという。

『センスは知識からはじまる』では、センスを磨く方法は知識を集積することと、客観的になることと書かれている。

逆に言うと、不勉強と思い込みはセンスアップの敵です。

「知識を得ようと努力するか/しないか」というものですが、思い込みは無意識なのでいささかやっかいです。そんな思い込みを外す方法とは、いつもと違うことをしてみること。

センスは知識からはじまる  P159

センスを磨くには思い込みを外す必要があるということで、その方法として、いつもと違うことをやってみることが効果があるようだ。

その他にも、センスを磨く方法が書かれている。

このような形で本書では、センスとは何なのか?これから求められるセンスや、
センスを磨く方法などが書かれています。

センスについて考える方にはオススメの一冊が『センスは知識からはじまる 』です。

センスは知識から始まるを読んだ感想や気づき

「センスは知識から始まる」を読んだ感想を一言でいうと、まあ、そんなにセンスを気にするなといいたい。

センスという言葉を使うから余計ややこしくなったり、そこに壁を感じたりしてしまうのではないでしょうか?

 
本のタイトルでもあるように「センスは知識から始まる」。

逆に言うと、知識はセンスになるということ。

 
知識というか、量とか経験がセンスに繋がっていくのではないかと感じる。

色々なものを見たり、色々なものに触れたり、色々な体験をすることで自分の中に経験として蓄えられていく。

その量が自分の中に、アホほど溜まった時は、きっとセンスがいい人間になれているのではないだろうか。
 

ここで問題なのは、どの分野でセンスを磨くのか、どのセンスを良くしたいのか?ということ。

全てにおいてセンスがいいなんていうのは、無理だし無駄。

 
どの分野や部分でセンスがいいと言われたいのかを考えて、そのことをアホほどやればいいんです。

それを絞って戦略的にやれば、その分野や、その事柄でのセンスのいい人になれる。

 
私は過去に、アパレル業界で働いた経験があります。

センスゼロ、知識ゼロで始めたアパレルファッション業界ですが、たくさんの服を見たり来たり、試着したり常に服に触れていました。

そんなこと毎日毎日やっていれば、ある程度良いと悪いが分かります。

最新のモノや流行りのものを見たり、たくさんの服に触れる。

それだけでなくて、毎日コーディネートをしたり、ファッション雑誌を読んだり。

いいコーディネートをパターン化して、そのパターンを覚えたり、すごく評判のいい組み合わせを自分の中でバリエーション化したり分析すれば、他の人から見たらセンスがいいと言われます。

人よりもたくさんの量を行ったり、経験すれば、今より確実にセンスがアップします。
 

どの分野でそれをやるのか?を考えて行うことが大事なのではないでしょうか。

全てでセンスよくある必要はないんです。

好きなことを大量にやる。

こうやって脳みそに経験を蓄えていけば、きっとセンスはよくなるだろう。
 

そもそも何のセンスがいい人になりたいのか?という部分を、はっきり決めれたらセンスの心配なんてないかも。
 

これからセンスがいい人になりたいと思ったら、誰もやっていないことを始めればいいし、これから始まる新しいことを早く始めていけばいい。

そもそも誰もやっていないことや、やっている人が少ないことをやれば、それはセンスがいいのか悪いのかすらわからない。

誰もやっていないことや、新しいことをたくさんの量をこなしていけば、その分野ではセンスの良い人になれそう。

 
だから、センスのいい人には誰でもなれます。

それをどの分野で発揮するのかということが大事。
 

何かの基準があるからセンスがいいとか悪いとかいうわけで、感覚的要素が高いから、やっぱりセンスというのは曖昧なもの。

センスを良くするには、自分の好きなことやりたいことを思いっきりやれば、それはセンスへと繋がっていくのではないでしょうか。

センスがいいとか悪いとかで悩むのではなく、そんなことを考えるのでもなく、ただ単にやりたいこと楽しいことを全力でやっていけば、そのセンスは間違いなく上がるのではないでしょうか。

 
センスを良くするには、センスのことを考えないこと。
 

気づいたらセンスが良くなっているし、センスがいいかどうかは、他人が判断すること。

 
センスを良くする近道は、自分の価値を考え、自分の強みを掘り下げて、自分の内面を明らかにしていくことなのではないかと感じました。

センスに関して考える機会をもらえたこの本に感謝です。

センスを磨きたい方は、読んでみると大きな気づきがあるかもしれません。

⇒ センスは知識からはじまる