段取りの教科書の内容や感想!水野学さんの本の読書レビュー

誰も教えてくれなかった段取りのやり方。

段取りのやり方を学びたいならこの本を読んでみるといい。

いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書


著者:水野 学
出版社: ダイヤモンド社
発行日:2018年10月11日

この本は段取りについて書かれた本。

著者は、くまモンを手がけたクリエイティブディレクターだ。

段取りの教科書

この本を読む時に考えることは、
「段取りとは何なのだろう?」ということ。

段取りという言葉を調べると、
物事を行う順序・仕方・手順・準備となっている。

段取りは、
効率アップにつながるものという認識だったが、
この本を読んで、段取りの大切さに改めて気づいた。
 

本書では、
「段取りは仕事の超基本」と書かれていた。

その著者は、どんな仕事でも必ず段取りをすると言う。
 

「仕事をやりとげるために段取りを行うことが必要」

段取りはめんどくさくても、
段取りをした方が結果的に手間や時間がかからない。

だから、段取りを行うことが必要。

「段取りの教科書」を読むと段取りの大切さがよくわかる。

 

僕は、「段取りの教科書」を読みながら、ある上司を思い出した。

過去に、「仕事は段取りだ」が口癖の上司がいた。

常に「仕事は段取りじゃ!」と言う上司。

「仕事は、段取り八分」ともよく言っていた。

段取り八分は、仕事の段取りをキッチリしておけば、その仕事は8割完了したも同然ということ。

その頃は軽く聞き流していたが、今思うと確かに段取りは大事だと思う。
 

段取りを行うことで、
迷いや悩みは少なくなるから、
仕事をうまくやるには、段取りは必要なことだと思った。

まず段取りで大事にすべきなのは、
物事を進める「順番」や「やり方」を組み立てること。

全く何も分からない状態で、
何のプランもない状態で始めるのと、
物事の順番が決まっているのでは、結果は圧倒的に違ってくる。
 

その段取りを決める上で、大前提になるのは、ゴールとなる部分。

「何のためにやるのか」というのがとても重要。

「何のためにやるのか」をはっきりさせて、段取りを組んでいくこと。

これは、チームなど数人で行う時も一人で行う時も重要になる。

仕事を順調に進めるには「段取り」が欠かせなくて、
どのように考えて段取りしていけばいいのか?が「段取りの教科書」に書かれています。

段取りの教科書を読んで感じたこと。

段取りの教科書では、個人やチームで物事をやることについて書かれている。

著者自身の過去の経験をもとに、具体例を挙げて解説している。
 

段取りをしていく上で大事なのは、人とのコミュニケーションだと感じた。

自分一人で物事をやるならいいのだが、
誰かと、複数人、チームで仕事を行う場合は、特にコミュニケーションが必要になる。

チームを組んで、人と何かを行う場合は、
自分の仕事がどこまで進んでるのか、どれだけの仕事ができるのか?

この部分は非常に大切で、
決められた期限までにやるには、仕事の進捗状況の確認が重要。

お互いの意思疎通や報告が必要になる。

そのために大事なのは「共有」すること。

現在はシェアの時代でも言われているが、仕事も同じ。

チームで仕事をしているいく上では、共有(シェア)が必要になる。

各自が自分の仕事をしっかりこなし、連携していくこと。
自分の進度や問題点を共有しなければいけない。

そして、同じゴールに向かって進んで行くことが大事。

みんなが同じゴールへ向かい進むのは、当たり前のことかもしれないが、実際にはなかなかうまくいかない。

例えば、一人で仕事を抱え込んでしまい、プロシェクトがうまく進まないこともある。

チームでやる時は、このような状態が全体に大きな影響を及ぼす。

なぜこのようなことが起こるのか?

本書には、仕事を抱え込む人の理由が書かれていた。

仕事を抱え込む人の理由とはこのようなもの。

ひとつは自信があるから。
もう一つは否定されたくないから。

いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書 P196

この2つの危険なところは、
取り返しがつかない時点でミスが発覚し、
チーム全体に迷惑をかける危険をはらんでいるということ。

チームで仕事をする時は、
このようなケースが全体の遅れや問題になるため、注意が必要になってくる。

みんながオープンに話せて、いい関係性を持てる状態を作ることが大切。

それには、上質なコミニュケーションが欠かせない。

人を巻き込んで 、
上下関係ではなくて、チームの仕事の目的を共有することが大事。

上下という縦の関係ではなく、横の関係性はより大きなものになる。

仕事をしっかりやり遂げるには、段取が重要だということが分かった。
 

段取りは、しっかり道筋を立てて、物事をやるのに欠かせない。

そのためにやるべきことは、まずビジョンとなるゴールの部分をしっかり決め共有すること。

そこをしっかり決められるのであれば、
この本に書かれている内容を参考に実践していけば、より効果が出るのではないかと考えられる。

これから先のコミュニケーションの在り方も変化してくる時代。

会社同士の付き合いではなくて、
仕事同士の付き合い、フリーランスの仕事も増えてくる。

誰かとペアを組んで仕事をしたりということも多くなってくるだろう。

一つの組織に属さない生き方が当たり前になってくる時代に、
この本に書かれている「段取り」は、これから先、必要になってくるのではないかと感じた。

つまらない自信やプライドを捨てて、
否定されることも恐れない生き方していきたいと思う。

⇒ いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書