40歳を過ぎて最高の成果を出せる
「疲れない体」と「折れない心」のつくり方
著者:葛西 紀明(かさいのりあき)
出版社: 東洋経済新報社
発行日:2017年12月15日
スキージャンプ界のレジェンドを知っていますか?
スキージャンプ界のレジェンド(伝説)といえば
葛西紀明さん。
葛西紀明選手は7度のオリンピック出場。
20年以上のキャリアがあり、
W杯の最年長優勝記録を持っている。
スキージャンプの選手としては異例なこと。
「疲れない体」と「折れない心」のつくり方では、葛西さんが、
40歳を超えても、衰えない体、強いメンタルを持てているのか?
その秘密がギッシリ詰まっている。
本書の前半ページには、
葛西さんの信念を表す言葉が書かれていた。
その言葉は、
「自分の夢は、正しい努力で叶える」
もしこの言葉に、
1ミリでもピンと心が反応するなら、
ぜひ本書を手に取って開いてみてほしい。
「疲れない体」と「折れない心」のつくり方 はどのような人におすすめ?
レジェンド(伝説)と呼ばれる葛西さん。
30代半ばまでは、
空まわりをしてしてうまくいっていなかったそうだ。
誰よりも厳しいトレーニングをすればメダルを取れると、
過酷なトレーニングで、フィジカルを鍛えてきたが、
結果が出なかった。
がむしゃらにやるだけでは、
どうにもならないことに気づいた。
そこから、
肉体的、メンタルの部分のトレーニング方法を変えていった
本書には、
葛西さんが今まで行ってきた、
体作り、心の鍛え方のノウハウが詰まっている。
「疲れない体」と「折れない心」のつくり方は、
がんばっているけど成果が出ない方、疲れない体、
折れない心を手に入れたい方にオススメの本です。
「疲れない体」のつくり方
この本を読んで思ったのは、
衰えを簡単に受け入れる必要はないということ。
20代をピークに体は衰えるのだが、
正しいケアをすることで、肉体を保つことが出来る。
トレーニング方法、
考え方を変えて改善していくことで、
年齢の衰えを感じない体を作れるそうだ。
その改善が、
疲れない体へとつながっていく。
そして、疲れない体を作ることで、
パフォーマンスを上げることが可能になる。
体のパフォーマンスを上げる事で、
ワンランク上の仕事をすることもでき、
人生の質を上げることにもなる
疲れない体を作るにはどうしたらいいのか?
疲れが溜まると、衰えにつながっていく。
疲れていると行動もしたくないし、
動きたくなくなり、モチベーションも下がる。
その状態が続けば、体も衰えていく。
では、
「いかにして、疲れない体を作ればいいのか?」
その方法を葛西さんはこう言っている。
「疲れない体」をつくる最大のポイントは、
ズバリ「代謝を上げること」です。出展明記 40歳を過ぎて最高の成果を出せる「疲れない体」と「折れない心」のつくり方 P30
年齢とともに基礎代謝は落ちていきます。
基礎代謝が落ちる原因のひとつが、筋肉量の低下。
年をとっても健康で美しくいるためには、基礎代謝を高く保つ必要がある。
代謝を上げることが、
疲れない体を作るポイントになる。
代謝を上げる方法はいろいろあり、
葛西さんの行っている方法がメソッドとして書かれていた。
体幹トレーニング、ストレッチ方法が、
イラストを交えて紹介されている。
疲れない体を手に入れるために、
代謝を考えてみてはいかがでしょうか?
「折れない心」のつくり方
葛西さんは、
41歳で初めて個人での銀メダルをオリンピックで獲得した。
そんな葛西さんは今までに、
心が折れそうなことは何度もあったと言う。
最初からメンタルが強い方ではなく、
本番では力が発揮できなかったそうだ。
では、
どうしたら折れない心を持つことが出来るのだろう?
葛西さんがコーチから学んだのは、
「いま持っている技術をいかに効果的に発揮するのか」
というメンタルコントロール法。
ストレスの緩和に重点を置き、
ストレスを減らす折れない心の作り方。
本書では、この方法を
三角形の法則として紹介。
・脳を疲れさせない
・笑顔と言葉でプラス思考
・ワクワク感
折れない心を持つための
三角形の法則の実践方法とメソッドが書かれている。
最後に
若い時は、ひたすらガムシャラでも通用したが、
年を重ねると厳しくなる時がある。
そんな時は、
ダメならやり方を変えたり、見直したり、
新しいやり方へと変化させることが必要。
正しい努力を行っていくことが大事。
その正しい努力の方法を本書で学べる。
葛西さんは本文で、
「自分の夢は、正しい努力で叶える」
と言っていた。
そして、
その正しい努力を積み重ねていくこと。
正しい努力の積み重ねこれこそが、
葛西さんが現在も活躍できている理由なのではないかと思う。
正しいやり方で
ひたすらに積み重ねること。
葛西さんのメソッドが詰まっている本で、
「疲れない体」と「折れない心」を手に入れてみてはいかがでしょうか?
⇒ 「疲れない体」と「折れない心」のつくり方