樹木希林 120の遺言 ~死ぬときぐらい好きにさせてよ
著者:樹木 希林
出版社: 宝島社
発行日:2019年1月28日
樹木希林 120の遺言の表紙カバーは、非常に目を引くデザイン。
表紙カバーは、イギリスの画家、ジョン・エバレット・ミレイの名作「オフィーリア」をモチーフにしたもの。
シェイクスピアの「ハムレット」の一場面を描いた作品です。
表紙カバーに使われたのは、2016年に宝島社の広告として登場。
その時のキャッチコピーが、「死ぬときぐらい好きにさせてよ」でした。
樹木希林 120の遺言 ~死ぬときぐらい好きにさせてよ
「樹木希林 120の遺言」では、樹木希林さんのこれまでの発言の言葉を120個まとめたものです。
章立ては以下のようになっています。
- 第1章 生:人生と幸福について
- 第2章 病:がんと病いについて
- 第3章 老:老いと成熟について
- 第4章 人:人間と世間について
- 第5章 絆:夫婦について
- 第6章 家:家族と子育てについて
- 第7章 務:仕事と責任について
- 第8章 死:生と死について
章ごとにテーマーが分かれていますが、どこからでも読める本なので、気になる部分から読んでいくのがいいでしょう。
本の表紙である 2016年宝島社の広告のコメントに関して、以下のように書かれていました。
『生きるのも日常、死んでいくのも日常』
死は特別なものとして捉えられているが、死というのは悪いことではない。
そういったことを伝えていくのもひとつの役目なのかなと思いました。
本書では、死というのは悪いことではない。ということを伝えています。
死を回避しようとして、恐れるのではなく、恐れに向きあって本質的に生きていた希林さん。
「がんに感謝よね。」と言う言葉も登場する。
がんがなかったら、私自身がつまらなく生きて、つまらなく死んでいったでしょう。
「樹木希林 120の遺言」を読んで、物事の捉え方は、非常に大切だと感じた。
「樹木希林 120の遺言」には樹木希林さんの、ブレない、芯のある生き方が詰まっている。
いつも、自然と内面がにじみ出ている。
ありのままの自分、自然体で生きていた樹木希林さん。
その言葉が、120の遺言として残ることは、人生の「壁」にぶつかった時にとてもパワーを与えるのものになると思います。
人生を面白がり、困難すらも面白がっていた希林さん。
「樹木希林 120の遺言」は、人としてどう生きるのを考えるきっかけになる一冊です。
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