その「決断」が全てを解決する
著者:マーク・マンソン
出版社:三笠書房
発売日:2018年04月28日
ページ数:256p
著者 マーク・マンソンは、
ドン底の暮らしに別れを告げる「決断」をし、
いまや200万人以上の読者を擁するブログを運営するブロガー、作家。
『その「決断」がすべてを解決する』は、
全米で200万部以上を売り上げた。
「アマゾンUS・年間もっとも売れた本・第1位」
(2017年ノンフィクション総合)を獲得した本。
その「決断」が全てを解決する
本のタイトルには「決断」という文字が入っている。
決断という言葉の意味を調べると、
・「意思をはっきりと決定すること」
・「きっぱりと心を決めること」
・「是非善悪を見定めて裁くこと」
というような意味が出てくる。
さて、
この本の「決断」とは、どのようなことなのだろうか?
『その「決断」が全てを解決する』の
イントロダクションでは、このように書かれている。
「人生はクソだらけ」
その現実から目をそらしてはいけない。
「恐れ」「失敗」「予測不可能な未来」の渦の中で、すべては、99パーセントの無駄なあがきを手放し、ただシンプルに、1パーセントの本当に「大切なもの」 を、どう選択するかにかかっている。君は、ごく一握りの人だけが手にしている、その勇気を持てるだろうか?
出典明記 その「決断」が全てを解決する マーク・マンソン P2
「人生はクソだらけ」と、少し言葉は悪いが、
ここで書かれているように、決断するにはどう選択するか?ということが
とても大切になってくる。
シンプルに、
本当に大切なものを選択することが重要。
選択肢はたくさんあるが、
何を選択するかは自分次第だから、
本当に大切なものを選択すべき。
では、
本当に大切なものを見つけるためには、
どのように考えればいいのか?
そのためには何を選択して、
どう決断してけばいいのだろうか?
本書には、
そのヒントが書かれている。
「その「決断」が全てを解決する」は、
以下のような章建てになっている。
イントロダクションーこれは「新しい生き方」をひらく、僕たちのロードマップ
PART 1 人生の課題はどこから現われるか
PART 2 その「痛み」が人をもっと強くする
PART 3 「平凡な自分」こそ、実は一番重要
PART 4 こんな「価値観」が自己実現のジャマになる
PART 5 自分に起こることは、その「選択」しだい
PART 6 「信念」は、あなたの力になるか
PART 7 シンプルに、ただ「やってみる」
PART 8 「最重要ミッション」に集中する
PART 9 僕たちの眼前に立ちはだかるものは消えていく出典明記 その「決断」が全てを解決する マーク・マンソン 目次より
その「決断」が全てを解決する を読んで思ったこと
この本を読んで、
「人生は行動と選択の連続だ」
という言葉が頭に浮かんできた。
目次に目を通しただけでも、
価値観、信念、ミッションというような言葉が入っている。
価値観、信念、ミッションというような、
自分にとって「大切なもの」を考え、知ることが大事。
そのためには、
自分自身を客観的に見るのがいい。
自分の考え・思考に向きあうことは、
とても貴重な時間。
人生は、時間は有限ではないのだから、
自分の中にある優先順位を知ることは大きな意味がある。
優先順位について、
本文には、このように書かれていた。
あれこれと気にしないための極意がある。
自分の思考にフォーカスして効率よく優先順位を決める、そのやり方を学びとることだ。
個人的な価値観を研ぎ澄ませて、自分にとって大事なものと大事でないものを振り分けるのである。
出典明記 その「決断」が全てを解決する マーク・マンソン P24
大事なものと大事でないものの
振り分け作業をすることは大きなポイント。
便利なものが増えて、
物質的に豊かになった時代 。
豊かで幸せな時代に思われるが、
精神的な部分はまた別。
ストレス性の健康問題、
様々なうつの症状はここ数年急激に増えている。
(WHOによると、世界のうつ病患者数は3億人を上回る)
これは、精神的な部分の危機が訪れているということ。
精神的な部分は非常に重要で、
大きな問題につながってくる。
日常で、ついやってしまうのが、
他人と比べたり、「もっと、もっと」と求めること。
比較や求め過ぎるのは危険。
それでは、
いつまでたってもココロは満たされない。
それだけでなく、自分を否定することにもつながり、
精神的にも悪影響を与えることもあるから。
そんな時代に著者は、
シンプルに一言でこう言っている
「頑張るな。」
必死に頑張らず、人生の棚卸しをして、
最も重要なものを残してあとはゴシゴシこすり取ること。
「もっと、もっと」を追い求めずに、
自分の価値観を大切に考えていくこと。
この本には選択の重要性が書かれており、
「自分の選択肢からどんな決断をするのだ?」
そう問いかけられる気分になる。
「もっと、もっと」ではなく、
自分の中の本当に大事なもの。
心のド真ん中にあるものを
選択して決断、行動することが大事だと感じた。
あなたにとって、
かけがえのないものだけを選択する
きっかけの1冊にしみてはいかがだろうか?