夢でなく、使命で生きる。
根拠なき自信で壁を乗り越える68の言葉
著者:花田 優一
出版社: ポプラ社
(2017/12/5)
著者の花田優一さんは、
貴乃花親方の長男。
1995年9月27日生まれ
18歳でフィレンツェへ渡り5年間修業。
現在は、工房を構え、靴職人としての活動している。
イタリアで靴職人として修業
きびいしい職人の道を単身でイタリアで経験。
ストイックに学んだイタリアでも経験を交えて書かれた本。
夢でなく、使命で生きる。
根拠なき自信で壁を乗り越える68の言葉
「夢でなく、使命で生きる。」は、
小説のように出来事を物語に書かれているのではなく、
花田優一さんの言葉や考え方がまとめられている。
一つ一つは短いメッセージになっていて、とても読みやすい。
4章に分けて、
68の言葉が書かれている。
第1章 生きざま
第2章 使命
第3章 家族
第4章 仕事
印象に残ったのが、
第2章 使命の部分に書かれていた一文。
常に100%でいることが礼儀
自分一人では何もできない。誰かがいないと何も達成しない。
僕が100%を出して初めて周りの方、神様が、僕に力を貸すか貸さないかを決めてくれる。他人に100%じゃないと言われたとしても、自分にとって100%ならいい。
自分の行動を心底から100%肯定できるか、それが一番重要だ。
肯定するためにできることはたったひとつ。今を生きる。
出典明記:夢でなく、使命で生きる。 花田 優一 ポプラ社
大横綱の家に生まれ、いろいろな葛藤があったのではないだろうか?
自分の意思で、
靴職人になると決めて、単独で修行した日々。
その当時の葛藤や迷いが書かれている。
自分の経験からにじみ出る言葉には力がある。
花田さんは、
靴職人か机を作る職人になるかで悩んだそうだ。
決断はしょせん決断でしかない。
靴職人か机を作る職人になるかで悩んだが、
決断は一瞬だった。決断自体が大切なことでも重要なことでもなく、
靴職人になるまでの自分と、なってからの自分が重要なのだ。人生の正解、不正解は、その後の自分の人生がきめることなのだ。
人生において決断は大きなターニングポイントになる。
その決断自体ではなく、なった後の自分が大事という考え方を、
10代で身につけていることが驚きだ。
巻末には10代を
アメリカやフィレンツェで過ごしたときに記した
手帳の一部がそのまま収録されている。
この本には、
悩んだり、迷ったりしている方にも、
元気づけられる部分が多くあるだろう。
まっすぐな言葉に耳を傾けてみてはいかがでしょうか?