為末大の本!「限界の正体」の読書レビュー&内容。

もうだめだ・・・

限界だ! と感じることはありませんか?

その限界はいったいどこにあるのでしょう?

その正体が書かれているのが、
陸上選手の為末大の本「限界の正体」です。

限界の正体
自分の見えない檻から抜け出す法


著者:為末 大(ためすえ だい)
出版社: SBクリエイティブ
発行日:2016年7月27日

著者は、3度のオリンピックに出場、
400mハードルの日本記録保持者の為末大

元世界陸上銅メダリスト
世界大会において、トラック種目で日本人初となる2つのメダルを獲得した陸上選手。
オリンピックには、2000年シドニー・2004年アテネ・2008年北京と、3大会連続で出場。

ハードル競技は、身長の大きい選手が有利である中、
170センチという体格ながら、そのハンディをハードルを越えるテクニックで補い、
世界の強豪と対等の戦いをする。

そんなハンデをもろともせず、自分の限界を越え続けてきた男、
為末大の書いた本が、「限界の正体」 だ。

限界の正体はどんな本?

簡単に言えば、
「限界の正体は何なのか?」について書かれている本。

限界について考え続けてきた著者が見つけた答えが、
章ごとに分けて書かれている。

為末さんは、限界についてこう書いている。

「限界とは人間の作り出した思い込みである」
「人は自分で作り出した思い込みの檻に、自ら入ってしまっている」

僕らは、一心不乱に努力を続けることで、
自分の中の限界(思い込み)を日々、強固にしているのではないか。

もしかすると、
限界とは、超えるものでも、挑むものでもないのではないか。

自分の思い込みや、社会の常識が心のブレーキになっているのであれば、
それを外しさえすれば、今この瞬間にも自己ベストを更新できると思うのです。

限界の正体 為末大 P4

この本には、限界の正体と著者が今まで見てきた、
すんなりと限界を突破する事例がたくさん書かれています。

この本(限界の正体)がおすすめな人
・限界を感じて壁にぶつかっている人
・物事がうまくいかない方
・アスリート
・成功を目指している方
・成長したい方 など

アスリートではない方にもオススメで、
このような内容になっています。

・集中力が続かないのは、意志が弱いからではない。
・生まれつきの差は絶対に埋められないか?
・自分の役割を演じるのをやめてみる。
・期待に応えようとするとうまくいかないメカニズム
・「成功体験」は最大の障壁である。
・わがままな人ほどモチベーションが続く。
・無知を味方につける。
・「お金や出世」のためにがんばる代償。
・反復練習の落とし穴。
・「自信があるフリ」をすると脳はダマされる。
・感情をコントロールしたければ、環境をコントロールせよ!

※内容の一部です。

人はなぜ、限界の檻に自ら入ってしまうのか?

思い込みを形成するのは自分らしさや社会の常識です。
限界の多くは思い込みなのです

僕たちは誰もがたくさんの思い込みを抱えています。
そして、その思い込みが自分の言動や行動範囲を制限してしまい、限界の檻をつくっている。

限界の正体 為末大 

「できない。無理だ」

その思い込みが限界を決めている。

自分の思い込みには、自分ではなかなか気づきにくいもの。
自分自身がどんな思い込みを抱えているのかを見極めることが大事。

 
本書の中で、この言葉が印象的だった。
“「自分にはできる」と信じてないのは自分だけ”

 
この本では、
限界の檻から出ることにフォーカスして書かれている。

周りの目が気になったり、外から自分がどのように見られているかを意識しすぎるあまり、
自分の限界の檻に入ってしまうことがある。

その結果自分にブレーキをかけ無難に小さくまとまってしまい、
自分自身に制限を加えてしまっていることが数多くある。
 

では、
「檻から抜け出すにはどうしたらいいのだろう?」

本には、このように書かれている。

限界の檻から抜け出したいなら、全力を尽くすことです。

量を積み上げ、思考をめぐらせ、戦略を立てて、本気になってみることです。
行動の量と、行動の質を変えてみることです。

限界の正体 為末大 P185

この本には、
限界の抜け出し方がたくさん書かれている。

限界の正体を知り、
限界の檻から抜け出してみてはいかがでしょうか?

⇒ 限界の正体