広く弱くつながって生きる
著者:佐々木 俊尚
出版社:幻冬舎
発行日: 2018年3月29日
今の時代は、簡単につながれる時代になっていると思います。
SNSが登場して、つながりのあり方が大きく変化しました。
人がつながる時に、インターネットというクッションが入り、より多くの人と人とがつながっていける。
もちろん、今まで通り、リアルのつながりもあるが、インターネットを使用した新しい人とのつながりの機会は非常に多くなっている。
逆に、つながりを切りにくい時代とも言える。
昔なら、人と会わないという方法で解決したが、SNSの場合は、人とのつながりや関係性が一目で分かってしまう。
ブロックするにしてもリスクが大きいため、つながりを切る方が難しいのではないでしょうか?
そんな時代に、いいのは、佐々木俊尚さんの書いた「広く弱くつながる」という方法。
広く弱くつながって生きる
「広く弱くつながって生きる」では、人間関係に関わるつながり方について書かれています。
一言で言うと「これからの人間関係の在り方が書かれた本」です。
著者の経験をもとに、弱いつながりはどんなものなのか?どうやって育てていくのか?人との出会い方が書かれています。
人との付き合い方、仕事の仕方、多拠点で生活することという著者の実体験を記載。
まず、広く弱くつながる上で、大事なことがあります。
それは、「誰と付き合うのか」ということ。
弱くつながるにしても、誰とでもつながっていくのではなく、弱いつながりにも、誰と付き合うかが重要です。
本書には、付き合う人を判断する7条件が書かれています。
以下が7か条です。
・自慢ばかりしている人
・誰と知り合いなのかを自慢する人
・自分にばかりベクトルが向いている人
・人の悪口や何に対しても文句ばかり言う人
・お説教の多い人
・物事を損得で考える人(得になりそうなので近づいてくる人)
・業界内の話しかしない人
出典明記:広く弱くつながって生きる P74
広く弱くつながるというと、幅広く、いろいろな人とつながるイメージもありますが、誰とでも付き合うのではなく、弱くつながるために付き合う人を考えるのは必須。
まず、自分自身がそうなっていないかのチェックして、誰とつきあうのかは、「人を判断する7条件」をもとにしてみるのもいいのではないでしょうか?
広く弱くつながって生きるで感じたこと
「広く弱くつながって生きる」を読んでで感じたことは、「何を選択するのか」が大事だということ
私達は、変化の激しい時代を生きていて、AIやロボットとの切り替わりの時代に突入しています。
新しいものがたくさん生まれ、いろいろな変化があり、多様化しています。
変化に対応するのは大変で厳しい時代ですが、メリットも多く、昔よりさまざな選択肢が増えて、行動しやすくなっています。
インフラが多く、やりたいことや思ったことが実現しやすくなっています。
働き方改革も始まり、働き方も変化していきます。
会社で働くのはもちろんですが、個人でビジネスをしたり、フリーランスになったり、コミニュティーを作ったりということが簡単にできる時代です。
その時代の中で、何を選択するのか?
ゆるいつながりでも、深いつながりでも、つながらないという選択も可能。
たくさんの選択肢の中から、何を選ぶのか?どの行き方を選択するのか?
今後、お金を優先させる働き方を選ばない人も増えていきます。
価値観も多様化してくるでしょう。
大事なのは、どんな目標を持って、何を選択していくのかだと本書を読んで感じました。
その一つとして、「広く弱くつながって生きる」ことは今後、ストレスを減らして生きていく一つの方法なのではないでしょうか?
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