あなたは成功本を何冊持っていますか?
世の中には成功に関する本が大量に存在し、
あふれ返っている。
成功の基準は人によって違い、考え方も違う。
成功事例もたくさんあるので、
必然的に成功に関する本は多くなる。
いったいどの成功本が正しいのだろう?
どの成功本を購入すればいいのか迷ってしまうほど、
本屋に行けば成功という文字の入っていいる本は多い。
成功本に書かれている内容は正しく、
間違っていないのだと思う。
ただ、どの本も似たようなことが書かれていて、
表現は違っても、言いたいことは同じということも多い。
今回の本は、
世の中のありとあらゆる「成功ルール」を検証した
全米ベストセラーとなっている「残酷すぎる成功法則」
いったいどんな本なのだろう?
早速、この本をチェックしてみた。
「残酷すぎる成功法則 」
エリック・バーカー (著), 橘玲 (監修, 翻訳), 竹中てる実 (翻訳)
出版社: 飛鳥新社
発行日:2017/10/25
今回読んだ
「残酷すぎる成功法則 」は少し違う視点で成功というものを見ていた。
序章にはこのような一文がある。
日本にも「幸福になれる」とか「人生がうまくいく」とかの本はたくさんあるが、
そのほとんどは二つのパターンに分類できる。① 著者の個人的な経験から、「わたしはこうやって成功したのだから、同じようにやればいい」と説く本
② 歴史や哲学、あるいは宗教などを根拠に「お釈迦さまはこういっている」とか、「こんなとき織田信長はこう決断した」とか説く本。
じつはこれらの本には、ひとつの共通点がある。
それは証拠がないことだ。
<証拠(エビデンス)>
この本には、証拠となる検証やストーリーが書かれ、
結論に導いている部分が、他の成功本とは異なる。
そのためページ数は、400ページ近くある。
このような章に分かれている。
第1章 成功するにはエリートコースを目指すべき?
第2章 「いい人」は成功できない?
第3章 勝者は決して諦めず、切り替えの早い者は勝てないのか?
第4章 なぜ「ネットワーキング」はうまくいかないのかー人質交渉人、
第5章 「できる」と自信を持つのには効果がある?
第6章 仕事バカ…それとも、ワーク・ライフ・バランス?
タイトルこそ「残酷すぎる成功法則」となっているが、
書かれていることや言いたいことはシンプル。
複数冊の成功本を読むより、
この本をじっくり読んだ方が学びは深いと思う。
ポイントはページ内にいくつもちりばめられている。
メンターの重要性
上司ではなく「非公式のメンター」を見つけなさい。
論争をなくし良い結果だけを得る四つのルール
・落ち着いてゆったりしたペースで話す
・傾聴する
・相手の気持にラベルを貼る
・相手に考えさせる
成功において自信よりも大切な概念「セルフ・コンパッション」
セルフ・コンパッション:自分への思いやり
自分への思いやりを育むと、他者への思いやりも増すことが
神経科学の研究によって証明されている。
このような内容や、よくある成功本に書かれている内容が、
検証をもとに書かれている。
検証があるためページ数は多めで、
厚めなので本に慣れていない方は読みにくく感じるかもしれない。
全部分を読むのではなく、検証の結果を理解するように読むのもいいと思う。
<最後に>
人によって興味の持てるポイントは違うと思うが、
まず大事なのは「自分を知ること」だと思う。
自分の特性を知り、どんな自分を目指していくのか?
他者との関係が重要だからこそ、
自分を知らなければいけない。
自分を知ることから始めようと思う一冊だった。
「残酷すぎる成功法則」には、
たくさんの成功法則が詰まっているので、
自分のベースとなるものを見つけてみてはいかがでしょうか?