一流の頭脳の内容は?読書レビュー。アンダース・ハンセンの本

脳の力を最大現に引き出すにはどうすればいいのだろう?

その答えが書かれているのが、
こちらの「一流の頭脳」という本

スウェーデンで異例の大ヒットとなった、
自分を変える方法を解き明かす、世界最新知見満載の1冊です。

<一流の頭脳>


アンダース・ハンセン (著),‎ 御舩由美子 (翻訳)
出版社: サンマーク出版
発売日:2018年2月26日
ページ数:308ページ

 
「アンダース・ハンセン」はスウェーデン出身の精神科医
カロリンスカ研究所で医学を学んだ。

カロリンスカ研究所は
ノーベル生理学・医学賞を決定する世界最高峰の研究機関。

現在は、精神科病院に上級医師として勤務している。

最高峰の医学研究機関の世界最新データで、
脳の力を引き出す方法を本書に書いている。

一流の頭脳の内容は?

ノーベル生理学・医学賞を決定する世界最高峰の研究機関
「カロリンスカ研究所」で活動した著者が、精神科医になってから蓄えた知識をより、
実践型にアップグレードした実践型の情報が書かれている。

最近、脳に関する研究も進み、
多くの脳に関する書籍が発売されているが、
本書では「科学的根拠なき話はできるだけ書かない」ということにポイントをおいている。

 
本書の内容を、
ズバリ言ってしまえば、、、

一流の頭脳に必要なことは「運動」

 
運動によって脳は物理的に変えられる。

あなたはすでに「身体を動かすことは人生をより有意義なものに変える」という事実をご存知かもしれない。
しかし、そう頭で思っていても、なかなか実行に移せないのではないだろう?
なぜ運動が脳に変化をもたらすのか、どんな研究が行われてどのような結果からそれが導き出されるのかーこれまで明かされることのなかった科学的裏付けを伝えし、納得した上で体を動かす一歩を踏み出してもらうことが、本書の役割だと思っている。

一流の頭脳 P6

そもそも一流の脳とは?

例えば脳を、すべてての部品がきちんと繋がったコンピュータとコンピューターだと考えてみよう。
部品同士の接続が悪いと、内蔵された部品の一つ一つが正常に機能していてもコンピューターは作動しない。
つまり機能的にすぐれたれた脳とは、細胞がたくさんあるのでも、細胞同士がたくさんつながっている脳でもなく、各領域(たとえば前頭葉や前頂葉)がしっかりと連携している脳なのだ。
それがプログラムをスムーズに実行処理するための前提となる

一流の頭脳 P35

脳を操作しているのは私たちであって、
脳が私たちを操作しているのではない。

一流の脳になるには、
脳の仕組みを理解したうえで定期的に運動することが重要。

 

一流の頭脳では、
パフォーマンスを高める方法がこのように書かれている。

【目次】
第1章 自分を変える「ブレイン・シフト」
第2章 脳から「ストレス」を取り払う
第3章 カロリンスカ式「集中力」戦略
第4章 「やる気」の最新科学
第5章 「記憶力」を極限まで高める
第6章 頭のなかから「アイデア」を取り出す
第7章 「学力」を伸ばす
第8章 「健康」な頭脳
第9章 超・一流の頭脳
第10章 「一流の頭脳」マニュアル

 
中でも興味を引いたのは、
「ソファ」に座るとバカになる?
というもの。

これまでの研究から、
長く座り続けると体の代謝機能や血液の流れに悪影響を及ぼして、
深刻な病につながることが分かってきている。

心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病などのリスクが高まるという話を、
聞いたことのある方も多いかも知れない。
 

本書によると、
アメリカの研究チームが国内の若者3200名を対象にして25年にわたる調査を行った結果、
座りがちだった被験者は集中力と記憶力が損なわれていることが分かった。

また思考も遅くなっていた。
その差は歴然としていたそうだ。

とりわけ座る時間が長く、
1日に3時間以上じっとしていた人は惨憺たる結果。

長時間座りぱなしでいると集中力が損なわれる理由だけではなく、
不安やうつになりやすくなる。

さらには認知機能も損なわれて、頭の回転が遅くなるのだ。

一流の頭脳 P135

座りすぎにはいろいろな面で注意が必要になる。

脳の観点からみても、
座りすぎにメリットはない。

長時間座る方は、定期的に立ちあがって運動したり、
スタンディングデスクの活用が効果的だ。

 
「一流の頭脳」には、
脳のパフォーマンスを高める方法が数多く書かれている。

あなたの脳をアップグレードしてみてはいかがでしょうか?

⇒ 一流の頭脳