知的生活の設計
著者:堀 正岳
出版社: KADOKAWA
発行日:2018年11月24日
知的生活の設計の前作は、
人気の本「ライフハック大全」です。
ライフハック大全は、
効率を高め、快適にする工夫や習慣の書かれた本。
ライフハック大全は、
具体的でわかりやすい本でしたが、
今回の「知的生活の設計」も同様に具体的に書かれています。
本書では、
10年後を目指して今出来ることが、
83の戦略として記載されています。
知的生活の設計はどんな本?
知的生活の設計の仕方が書かれている本。
まず、知的生活については、
情報の受け取り方が重要になってきます。
受け取った情報をどうやって自分のものにして、
積み上げて行くのか?
さらにその先の、
どうやってそれを発信していくのか?
知的生活と言う部分だけでなく、
知的生活を設計するための方法が、
超具体的に書かれています。
<知的生活の設計をするための3つのポイント>
<1つ目>
積み上げること
この部分に書かれていたのは、
「量が質に転化する」決定的な境目があるということ。
10000時間の法則はよく聞くことがあるかもしれません。
10000時間の法則は、
プロレベルになるには大体1万時間かかるというもの。
これは1日何時間使うかによって、
達成する期間は変わりますが、量が必要になってくる。
また、
センスは量であるというようなことも言われます。
とにかく、
何かを成すには量は必要。
その量を長期の視点で考えて、
いったい一日どれぐらい行えばいいのか?
その量を数字で把握することが、
知的生活の設計という部分のポイントになる。
本書では、
量を数字で把握することを、
「未来に先回りした思考」と書かれていた。
つまり、未来にどこまで達成したいかを意識して今日の活動量を決めることが「知的生活を設計する」ということなのです。
知的生活の設計 堀 正岳 P34
数字で把握することは、継続していくうえで大切になる。
<2つ目>
パーソナルスペースを作ること
本書では、パーソナルスペースとして、
「書斎」の必要性を説いています。
書斎が必要なのは、
積み上げるということを前提にしているからです。
書斎と言っても、
大量の本があり、ぎっしり詰まっている部屋ではなく、
本棚一つ、机ひとつで十分。
あくまで、
そこからを設計して、成長していくことが大事。
本棚は、
イケア、ニトリ、無印など、
実際の商品サイズを例にあげて解説しています。
本と電子書籍の使い分けも書かれ、
これから先の時代にも対応しています。
<3つ目>
情報発信をすること
情報発信をすることで、
考えを深めることができるメリットがあります。
本書には、
情報発信の戦略が書かれています。
その方法は具体的で、
情報をまとめるハッシュタグ整理法や、
ノート術、キャプチャーなど幅広いです。
発信に関して興味深いのが、
「発信時に迷う、実名かハンドル名か?という部分」
この部分の、
メリットデメリットも解説していた。
将来を考えるなら実名、リスクヘッジならハンドル名
知的生活の設計 堀 正岳 P166
この部分は、いくつかの事例が書かれているので、
自分がどうなりたいのかを考えて行うのがいいと思う。
<最後に>
知的生活の設計は、
長期的に見て考えることがポイントになる。
何かを始めると、
すぐに結果を期待したり、
リターンを求めたりすることが多いかもしれない。
ただ、
結果やリターンはすぐに手に入る物ではなく、
特にそれが大きければ大きいほど時間も必要になる。
まず設計図を描いて、
未来に期待しながら、今を楽しんでいくことが大切。
今日できることをしっかりやって、
積み上げていこうと思える一冊だった。
⇒ 知的生活の設計