AI(人工知能)という言葉を聞くことが増えてきています。
様々な分野でAIが使われるようになってくるAI時代。
その実用化は、日々進んでいます。
AIの進化により、不安を感じる人も増えています。
なぜなら、AIによって、人の仕事が代替されて、人の仕事なくなってしまうから。
仕事ななくなったら、収入はどうなるの?
いままで一つの仕事しかやってこなかったので、仕事を変えることが想像できないし、他の仕事が出来ない。
生活費は?子供の教育費は?といった具合に考え出すと不安しかないかもしれない。
でも、AIの時代がやってくるのは間違いない。
AI時代に活躍するにはどうすればいいのでしょう?
AI時代に活躍するために必要なことが、田坂広志さんの「能力を磨く」に書かれています。
能力を磨く
著者:田坂 広志
出版社: 日本実業出版社
発行日:2019年4月18日
能力を磨くの内容と感想
能力を磨く AI時代に活躍する人材「3つの能力」というタイトルにあるように、AI時代に必要なのは、「能力を磨く」こと。
そのなかでも、どのような能力を磨けばいいのか?ということが書かれています。
本書は、知的職業の半分が失業、学歴社会の崩壊というようなAIの恐怖を感じる内容からスタートしますが、そのために自分は何をしていくのかを考える機会になります。
一生飯が食える仕事は、ドンドン減っていく。
私たちは、変化の早い時代に生きていて、激しく変わっていく途中を生きている。
必要なのは、新たな能力を身につけ、磨くこと。
AIでは代替出来ない能力を身につけること。
AIでは代替出来ない能力とは何なのだろうか?
AIでは代替出来ない能力として、パッと思いつくのは、クリエイターがあげられるが、すでにAIはクリエイティビティを持っている。
本書では、クリエイターの仕事のかなりの部分がAIに置き換えられると書かれている。
AIに置き換えられないためには、ピカソやベートンベンレベルの能力が必要になるそうだ
それならば、AIでは代替出来ない能力として、どのようななことが能力が大事になるのだろう?
本書では、「職業的能力」、「対人的能力」、「組織的能力」をあげている。
確かに人と人の関わりはAIには置き換えられないし、人間の組織もAIにはならない。
人間同士のコミニュケーションはなくならないから、対人的能力は重要になる。
AIの力は入っても、対人的能力は、人にとってずっと必要なため、対人的能力を磨くのは有効だと感じた。
本書では、対人能力もより高いレベルで、言葉を使わないコミニュケーション、共感といった心の部分を身につけてくのがいいと書かれている。
カウンセラーのような能力や人を導くコーチのような力を磨くのがいいと感じたが、このような能力を磨くには時間が必要。
AI時代が到来する前に、今から考えて、何を磨くのかを意識しておかなければいけない。
本書では、AIには置き換えられない能力として「心のマネジメント」、「成長のリーダーシップ」という言葉で説明している。
能力を磨く AI時代に活躍する人材「3つの能力」は、AI時代の不安を感じている方、解決策を探している方にヒントや学びのある本です。